傷より恵み
ルツ記1:15-18
ツル記の背景を説明している場面が1-5節「士師が世を治めていたころ、飢饉が国を襲ったので、ある人が妻と二人の息子を連れて、ユダのベツレヘムからモアブの野に移り住んだ。
その人は名をエリメレク、妻はナオミ、二人の息子はマフロンとキルヨンといい、ユダのベツレヘム出身のエフラタ族の者であった。彼らはモアブの野に着き、そこに住んだ。夫エリメレクは、ナオミと二人の息子を残して死んだ。息子たちはその後、 モアブの女を妻とした。一人はオルパ、もう一人はルツといった。十年ほどそこに暮らしたがマフロンとキルヨンの二人も 死に、ナオミは夫と二人の息子に先立たれ、一人残された。」
と書かれています。本文を見る限りでは、ナオミが信仰が薄い
人でした。「ユダのベツレヘムからモアブの野に移り住んだ。」
と言うことは神様から離れたと言う意味でしょう。
しかし、そのようなナオミは13節で「その子たちが大きくなるまであなたたちは待つつもりですか。それまで嫁がずに過ごすつもりですか。わたしの娘たちよ、それはいけません。あなたたちよりもわたしの方がはるかにつらいのです。主の御手がわたしに下されたのですから。」
本当はそうではないのに、ナオミは自分は被害を受けているんではないないかと思うのです。あまり信仰のないナオミですので、息子のよめとの葛藤もあったと思います。だからナオミはオルパとルツに自分の故郷に帰るように勧めているのです。しかし、オエウパはその話を聞いて早速自分の故郷に帰りますが、ルツは帰りたくないと断言しているのです。
その時にルツが話した言葉が16-17節です。「ルツは言った。「あなたを見捨て、あなたに背を向けて帰れなどと、そんなひどいことを強いないでください。わたしは、あなたの行かれる所に行き/お泊まりになる所に泊まります。あなたの民はわたしの民/あなたの神はわたしの神。
あなたの亡くなる所でわたしも死に/そこに葬られたいのです。死んでお別れするのならともかく、そのほかのことであなたを離れるようなことをしたなら、主よ、どうかわたしを幾重にも罰してください。」、ルツは親孝行することが神様に従うことであることを悟っていたと思います。