パウロの勧め
使徒20:28-38
28節「どうか、あなたがた自身と群れ全体とに気を配ってください。聖霊は、神が御子の血によって御自分のものとなさった神の教会の世話をさせるために、あなたがたをこの群れの監督者に任命なさったのです。」、パウロの最初の勧めは群れ全体を世話をすることです。ヨハネ10:10-11節「盗人が来るのは、盗んだり、屠ったり、滅ぼしたりするためにほかならない。わたしが来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである。わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。」イエス・キリストもご自分が来られた理由を説明している箇所であります。教会は建物ではなく、制度でもなく、信徒が教会であります。教会はイエス・キリストの血によって与えれているのです。その群れに気を配るようにと勧めています。29-30節「わたしが去った後に、残忍な狼どもがあなたがたのところへ入り込んで来て群れを荒らすことが、わたしには分かっています。 また、あなたがた自身の中からも、邪説を唱えて弟子たちを従わせようとする者が現れます。」
ここでは狼のような表現はありますが、それは「異端の攻撃」と指しています。異端の攻撃は群れを荒らすのです。教会の一致をさせないのです。教会の組織から離脱させるのです。
今日も異端による被害を持っている教会が多くあります。
そのように語りながら、2つのことを進めています。
31節「だから、わたしが三年間、あなたがた一人一人に夜も昼も涙を流して教えてきたことを思い起こして、目を覚ましていなさい。」、ここでパウロ自身が信徒の養育をどのようにしたのかを語っています。即ち、昼も夜も涙を流して教えたと言うことです。32節「そして今、神とその恵みの言葉とにあなたがたをゆだねます。この言葉は、あなたがたを造り上げ、聖なる者とされたすべての人々と共に恵みを受け継がせることができるのです。」、31節ではパウロ自身の努力を示した後に32節では神様の御言葉と恵みに教えるべきであると言うことです。御言葉が私たちを造りあげ、聖なる者とされて行くのだと言うことです。33節「わたしは、他人の金銀や衣服をむさぼったことはありません。」、パウロはここで自分が伝えている福音は何かの報いを求めているのではないことです。人々に迷惑されたくないので自分も働いていると言うことです。
34-35節「ご存じのとおり、わたしはこの手で、わたし自身の生活のためにも、共にいた人々のためにも働いたのです。あなたがたもこのように働いて弱い者を助けるように、また、主イエス御自身が『受けるよりは与える方が幸いである』と言われた言葉を思い出すようにと、わたしはいつも身をもって示してきました。」