2025年8月10日 Ⅱコリント5:18-20

武庫川教会 0 72

総会平和統一主日

和解を託されて

Ⅱコリント5:18-20

 

本日は総会平和統一主日です。朝鮮半島の分断、日本による植民地支配の歴史、その中で生きる在日の現実を思うとき、和解の務めは私たち自身に深く関わっています。しかし、私たちはそれを「自分の務め」として本当に受け取っているでしょうか。私たちは韓国にルーツを持つけれども、朝鮮半島の分断や対立、南北の関係といった問題に対して、「自分には関係がない」と感じてしまうことがあるかもしれません。私たちは日々の生活に追われ、時として社会の中で差別や偏見にさらされながら、さらに「和解の使者」となることを求められる。それは荷が重く感じられて当然です。

ですが今日の聖書箇所は、「神はキリストによって世を御自分と和解させ、人々の罪の責任を問うことなく、和解の言葉をわたしたちにゆだねられた」(19節)と語ります。私たちがすべてを理解しているから、あるいは和解の当事者としてふさわしいから遣わされるのではありません。神様がまず、私たちを赦し、受け入れてくださった。その神との和解の中に私たちは生かされており、その命の現実こそが私たちを和解の務めへと送り出します。

和解とは感情の一致でも、政治的合意でもなく、神様によってつなぎなおされる関係の回復です。その働きはキリストによってすでに始まっており、私たちはその証人として、赦しと祈り、対話と連帯の道に招かれているのです。

「わたしたちはキリストの使者の務めを果たしています」(20節)。韓国にルーツを持つ者として、また在日大韓基督教会の一員として、この社会に、そして朝鮮半島に、神様の平和と和解の福音をあかししていくこと。それは重い使命であると同時に、キリストに生かされる者の喜びでもあります。私たちはこの時代、この地にあって、神様の和解の物語に参与しているのです。

そして、「神と和解させていただきなさい」(20節)という、この呼びかけは、今を生きる私たちにも向けられています。祈りをもって歩むとき、そこに平和の道が開かれていきます。

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