生けるまことの神
Ⅰテサロニケ1:2-10
パウロが伝道して救いに導かれたテサロニケの人々は、パウロが愛してやまない人々であり、周囲のキリスト者たちの模範であった。イエス・キリストを信じて生きるとはどのような生き方をすることなのか、御言葉から学んでみたい。
第一に、それは、信仰と愛と希望に生きることである(3節)。それは死んだような信仰ではなく、生き生きとした信仰に生きるということに他ならない。
第二に、それは、主イエスにならう生き方である(6節)。イエスという具体的な生き方にならった弟子たちの姿に、信仰者たちもならった。それは、苦しみの中でも喜ぶという生き方である。
第三に、そのような生き方の原動力は、「生けるまことの神に仕える」ことにある(9-10節)。中身のない「偶像」ではなく、“一生を懸けて”生きる値打ちのあることである。
私自身も空しい人生から、「生ける神」に立ち返った。それは、必ずしもすべてがうまく行くという人生ではない。しかし、それでも、人間のあらゆる弱さや醜さを超える神の救いがある。それが私たちを「信仰の働き」「愛の労苦」「希望の忍耐」へと駆り立てる。それは、苦しみの多いこの世界の中でも喜びをもって生きる力となる。