祖国を愛する人
エステル記 4:9-17
2022年度は6.25動乱72周年を迎えられました。
エステル記の歴史的な背景はイスラエルの周りの強国から
支配された時代でした。北イスラエルはアッシリア帝国に
よって滅び、南ユダはバビロニアにより滅亡されるのであります。その時ペルシアの王キュロスの第一年のことである。主はかつてエレミヤの口によって約束されたことを成就するため帰還するが、本国に帰還せず、そのまま残って
いた民の中でエステルとモルデカイがいました。
そして、クセルクセスの時代のことである。このクセルクセスは、インドからクシュに至るまで百二十七州の支配者であった。4:8節「彼はスサで公示されたユダヤ人 絶滅の触れ書きの写しを託し、これをエステルに見せて説明するように頼んだ。同時に、彼女自身が王のもとに行って、自分の民族のために寛大な処置を求め、嘆願するように伝言させた。」
モルデカイはイスラエル民族の危機に置かれていることを
知り、エステルに決断を求めているのであります。
13節「モルデカイは再びエステルに言い送った。「他のユダヤ人はどうであれ、自分は王宮にいて無事だと考えてはいけない。」、つまり、民族共同体の意識をもつように
モルデカイは極力に伝えています。国が滅びると民も
滅びることを伝えています。家族、民族、教会は共同体意識をもつことが大切であります。
14節「この時にあたってあなたが口を閉ざしているなら、ユダヤ人の解放と救済は他のところから起こり、あなた自身と父の家は滅ぼされるにちがいない。この時のためにこそ、あなたは王妃の位にまで達したのではないか。」
モルデカイはエステルが王の前に行こなわなかったとしてみ神様は救ってくださることを信じたのであります。
今日の私たちが成功したとしても、健康が与えられても、
経済的に裕福になっていても、そのような状況に置かれても絶えず祈り、全てに感謝し、いつも喜びなさいと言われています。未だに南北が分かれている祖国のために絶えず
祈り、エステルとモルデカイのように民族を愛しているように私たちも続けて愛の道を歩みましょう。