キリストを迎える心
ルカ2:8
本日から待降節(アドベント)を迎えられます。聖誕節を前にして
祈りを持って備える期間です。待降(アドベント)と言う言葉は「来る」「到着」と言う意味を持っているラテン語のアドベントス(Adventus)から由来した言葉で、「キリストが来られる」と言う意味です。つまり、待降節(アドベント)は「キリストが来られたことを待ち望む期間であります。待降節(アドベント)の3の意味について考えましょう。
1.過去的な意味 ー 旧約時代のユダヤ人たちはメシヤを待ち望むことが彼らの唯一の希望でした。彼らは待ち望む希望がありましたので、あらゆる苦しみや試練を耐え忍ぶことが出来ました。二千年前に主イエス・キリストが来られて、その後、二千年間の間に待降節(アドベント)はキリストの到来に対しての喜びを持って守って来ました。聖誕節を前にして四週間、賛美と祈りを持って送ることが第一の過去意味です。
2.現世的な意味 ー しかし、12世紀頃から待降節(アドベント)の意味が少し広がりました。それは単純にイエスがベツレヘムで生まれただけを意味するのではなく、現在でも信徒たちの心に主は訪れることの意味であります。即ち、五旬節の時、マルコの家の二階部屋の出来事以降、私たちに臨在した、聖霊の臨在が含まれています。ですから待降節(アドベント)は聖誕節以前イエスの誕生待ち望んだ季節だけではなく、今も降り注ぐ聖霊充満を待ち望むことの意味が広がっています。3.未来的な意味 ー このような広がりはこれから来られる審判主としての主を待ち望むことです。
ヨハネ第一2:28節「子たちよ、御子の内にいつもとどまりなさい。そうすれば、御子の現れるとき、確信を持つことができ、御子が来られるとき、御前で恥じ入るようなことがありません。」、勿論、これから来られる主は審判主として来られますが、主イエスを信じる人々には誉と報いを与える主、喜びを与える主として来られるのです。多くの信仰者が試練の中で耐えられるのは主イエスの再臨に希望を置くからです。
4.総合的な意味 - いままで3つのことを説明したのを含んで待降節(アドベント)を待ち望み、これから再臨なされる主イエスを待ち望む信仰を手にして行く期間になりましょう。