四旬節第五週
最善の生き方
Ⅰペトロ4:7-11
今日は四旬節五週目を迎えます。
今のあなたの人生は、これ以上ない最高の人生だと言えますか?お菓子屋さんを営みながら、直接お菓子を焼くオーナーがいました。そのお菓子屋さんには、お菓子を買おうとするお客さんが並んで待っていました。その手の動きの滑らかさ、お菓子作りの手さばきを見ていると、まるで魔法を見ているかのようでした。 顔にはいつも穏やかさが溢れ、身振り手振りは自信に満ちていました。落ち込んでいた人も、そのお菓子屋さんに立ち寄ると、すぐに心が明るくなったそうです。
人々は「彼が仕事をしているというよりも、美しいリズムを刻んでいるような気がする」「油を塗ったような弾むような生き方はどこから来るのか不思議だ」とも言われました。
彼はお菓子を焼きながら、「決して昨日のようなお菓子を焼かないようにしています」とよく言います。
一日一日新しい姿で生きて、昨日とは違う自分の姿をお菓子に刻み込みたい」ということです。何の変哲もないお菓子作りが、 他の人に力を与えるのはなぜなのでしょうか。
彼は1年に1~2回、「今日はお祈りしたいお菓子が焼けました」と言いました。このようなお菓子を焼くのは年に1、2回しかないんです。お客さんに売るにはもったいない、だから神様にお供えしたいお菓子なんです」。何気ないような「小さなこと」であっても、「最善を尽くす生き方」の姿が美しく、人を感動させるのです。
私たちは時々、「環境」や「才能」や「不足している物質」や「健康」などを言い訳に、自分が最善を尽くせない理由として挙げることがあります。おそらく、「自分に人生の時間がどれだけ残っているかを追いかけること」が実際に最も大きな理由になるのではないでしょうか。しかし、私たちは神様が世の中のすべてのことを主管し、摂理されるという事実を信じる人たちです。
このような私たちにとって、このような言い訳は言い訳に過ぎません。もし私たちに与えられた時間がどの程度であるかを知っていれば、決してこのような言い訳で無駄に過ごすことはないでしょう。良いことに使えるお金がいつもあるとか、誰にでもあるわけではありません。また、働ける健康がいつもあるわけでもなく、誰にでもあるわけでもありません。